発酵資材392とは

既存堆肥場での使用(発酵資材の切替)

1袋(1kg)からの投入散布で構いませんが、堆肥場に他の発酵微生物が入っているので、なるべく多めに投入するようにし、早めに微生物の住処全体を切り替えてください。
その後は、分解の様子を見極めながら1袋ずつ投入して下さい。

新規堆肥場での使用

用意する資材

処理物

数量は問いません (水産系廃棄物・家畜糞等)

おが屑

処理物3トンに対し、1㎥を目安とする

米ぬか有機肥料392

5㎏程度 (菌の初動を促すため、最初は多めに必要です)

2~3リットル程度 (外気温が低い場合はお湯をご用意ください)

1日目 (仕込み)

処理物とおが屑をよく混ぜ合わせ、山状に堆積させます。

積み上げた山に穴を掘り、そこへ「392」を5kg分程度、投入します。
投入後は処理物(おが屑)でフタをして下さい。
(1kgあたり500cc程度の水を加えてよくかき混ぜ、1kgを2~3等分したものを固まりの状態で1つの穴へ投入して下さい)

ビニールシート等を被せ、保温状態にして仕込み作業は終了です。

2日目 (内部温度確認)

ビニールシートを外し、「392」投入箇所付近にて内部温度を測定します。
温度が20~25℃程度に達していれば、菌の活動が開始したと判断出来ます。

2日目以降、雨風を防げる場所であれば、再度ビニールシートで覆う必要はありません。
そうでない(屋根が無い屋外等)場合は、日中帯はビニールシートを外し、なるべく太陽光に晒すようにして下さい。
(夜間や雨風が強い場合は、ビニールシートで覆って下さい)

3日目~約2週間 (かく拌~分解完了)

3日目に、内部温度を測定します。
温度が40~45℃に達していれば、菌が引き続き活動していると判断出来ます。

4日目以降は、1日1回を限度にかく拌作業を行って下さい。
内部温度は、50~70℃前後を推移します。(処理物により異なります)

その後、約2週間程度で処理物は発酵・分解され、おが屑に吸収されて堆肥化されていきます。

処理物を更に追加する場合は・・・

既存の堆積した山に処理物を追加する場合は、おが屑と発酵資材392も併せて投入して下さい。

新規で別の山を作り、処理を行う場合は、既存の堆肥を1/3程度流用し、そこへ処理物・おが屑・発酵資材392を投入する事で、「仕込み」作業を省略し、すぐにかく拌作業へ移行出来ます。

いずれの場合も、処理物に対するおが屑/発酵資材392の投入量目安は以下の通りです。

  • おが屑: 「処理物:3トンに対して、おが屑:1㎥」
  • 米ぬか有機肥料392: 「処理物:3~5トンに対して、392:1袋(1kg)」

【重要】 冬期間での分解処理における注意事項

米ぬか発酵資材「392」は冬期間においても発酵・分解を可能とするものですが、仕込みから菌が活動を開始するまでの約3日間は、外気に触れて温度が下がらないよう特に注意する必要があります。

冬季に仕込み作業を行う場合は、以下の事項に留意してください。

  • 「392」を投入する際、水ではなく「お湯」を使用してかき混ぜてください。また、「392」を投入する穴へ熱湯入りのペットボトルを一緒に入れる事で、保温効果が高まり、菌の活動を促す事が出来ます。
  • 仕込み作業終了後は厚めのシートで全体を覆う等、熱が外へ逃げないよう保温対策を確実に行ってください。
  • 2,3日目で期待される温度が確認出来ない場合は、太陽光に晒す・内部に熱湯を注ぐ等して、内部温度を上昇させるよう処置を行ってください。